阪大生はかく語りき

高校卒業時偏差値40台の僕が阪大に合格するまでの体験談をまじえて受験生に参考書や予備校選び、勉強方法などを紹介していきます。

英語苦手だった阪大生が本当におすすめする実際にやった英単語帳と勉強法!!!

英単語帳って世の中にたくさん出回っていてどれを選ぶのが最適解なのか迷いますよね。

 

僕も模試を受けるたびに知らない単語に遭遇してしまって「え、単語帳けっこうやったよな…やっぱこの単語帳だめだな」と自分の勉強量の少なさを単語帳のせいにしてきました。

 

そのせいもあってか僕が実際に取り組んだ単語帳は6冊にもなっていました。(アホです。絶対に真似してはいけません。

 

僕という被検体の実体験を元に今回も英単語帳のレビューとおすすめを紹介していきたいと思います。

 

はじめに

おそらくこの記事をご覧の皆さんは自分に最も適した単語帳を求めて、各々の単語帳の特徴の比較をなさろうとしておられることかと思います。

しかし、このご時世に「○○年分の試験データ」「東京一工、旧帝大早慶の過去の試験で最頻出」などの売り文句を比べたところで大差はありませんし、語彙数や、含まれる単語の種類も合格に直接左右するものではありません。

 

なぜなら合格者が使用した単語帳は様々であるからです。

おそらく参考書のなかでも最も選択肢の多いのが単語帳でしょう。

 

ではどのような観点から自分に合った英単語帳を選ぶのか。

今回は「英単語を覚えるのが苦手でつらい、、、」という方にフォーカスして僕の実体験からくる単語帳レビューをしていけたらと思います。

 

 

 

システム英単語

高校でもよくつかわれているシステム英単語

僕の生徒さんで使っている人も一番多いです。

 

この英単語帳の特徴は易→難(頻出度順)に構成されていることで、1~4章までが単語、5章は多義語となっています。

多義語は試験に出やすい(制作側も試験を作りやすい)ので単語帳一冊で個別に多義語のページがさかれているのは大変助かりますよね。

 

学生の支持率も高く、そこには確かな根拠も持っている質の高い単語帳だと僕も思いますが、英単語を覚えるのが苦手な難関校志望者にたいしてはあまりお勧めしません。

なぜかというと、頻出度順になっていることが逆にストレスになる可能性があるからです。

 

模試を受けてみるとわかるのですが、特に難しめの長文問題では必ずと言っていいほど覚えていない単語にでくわします。

そしてその単語を含む文に下線がひかれることが多く、苦い思いをしてきた方も多いのではないでしょうか。

 

1章や2章を覚えても、センター6割程度は安定して得点できるようになるかもしれませんが、3章4章までしっかり覚えなければ志望校にはとどきません。

 

覚えることの苦手な人が1,2章をなんとか頑張って覚えて、3,4章を取り組み始めるとどうなるでしょう?

ただでさえ覚えることにストレスがあるにもかかわらず、3、4章では難単語が続出します。

 

たしかに覚えなければいけない単語数は頻出度順でない単語帳と変わらないかもしれませんが、精神的に重くのしかかってくるのです。

 

ですので、「英単語を覚えるのが苦手でつらい、、、」という方にはあまりお勧めではないというのが僕の実体験をもとにした感想です。

 

ですが「覚えることなんて苦じゃないよ!」って方にはめっちゃお勧めします。

僕の友達にもシス単使ってた人は多いですし(多分一番多い)、それだけハイスペックな単語帳です。

 

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

システム英単語 (駿台受験シリーズ)

 

 

 

単語王

最初に言っておきます。

「英単語を覚えるのが苦手でつらい、、、」と思っている難関大志望者に僕がもっともおすすめする英単語帳がこの単語王です!!!

 

理由は2つあります。

 

1つ目は各ユニットに4段階の易しい単語から難しい単語が収録されているからです。

これがシステム英単語などの頻出度順の単語帳との大きな差別点となります。

 

このおかげでどの難易度の単語もまんべんなく覚えることにステップがなく、ゆえに精神的にも幾分か楽になりますし、システム英単語のように「3章まで覚えたしいいかな、、、」と燃え尽き症候群に陥る危険性もありません。

 

英単語を楽しく覚えられる人にとっては「何言ってんだこいつ?」と思われるかもしれませんが、本当に苦手な人は本当にこのようなことが起きてしまうものなのです。

 

2つ目はシートで英単語以外の部分をすべて隠すことができることです。

 

他の単語帳だと赤シートで隠しますが、その際に英単語以外にも黒字の部分は見ることができ、それをヒントに思い出してしまいます。

 

ですが単語王なら英単語以外の情報は全くなしという試験と同じ状態で取り組むことができるので、より実践的で強い記憶になります。

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英単語以外のヒントはすべてカットされている

 

単語王2202

単語王2202

 

 

 

 

あと、もう一つオプションとしておすすめするのがフラッシュカードです。

実際に使いましたが初めて英単語の勉強をするという方なら、ゲーム感覚で楽しくできるという点でも最高効率ではないかと思います。

 

単語王2202 フラッシュ・カード1

単語王2202 フラッシュ・カード1

 
単語王2202 フラッシュ・カード2

単語王2202 フラッシュ・カード2

 

 

 

 

鉄壁

これが一番きつかったです。

 

受験生のなかでは私立は単語王、国立は鉄壁みたいな風潮があるところもあるのですが、ごつさがかっこよくて持っているだけで強者感あって難関校受験者に好まれている感じがします。

 

僕もそれに憧れてしまって購入したのですが、本当にごついんです、、、

 

ページ数が多くて重たいというのは、それだけ単語を覚えるための知識が豊富にあるということですが、英単語を覚えるのが苦手な人からすると視覚でやる気失せちゃいます。

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

 

 

 

DUO

ややTOEIC風味もあるDUO。

この単語帳は僕のと同じ予備校で勉強していた中で断トツで英語ができる人(受験期でTOEIC900点オーバー)がずっと読みふけっていたのがこのDUOです。

 

そう、「覚えようとしていた」のではなく「読みふけっていた」のです。

 

この単語帳に含まれるショートストーリーは堅い受験勉強のイメージからかけはなれた、とっても面白いものです。

登場人物もユニークな人ばかりで、思わず内容を覚えてしまうほどでした。

 

さて、この単語帳を最大限活用するにはもう一つキーアイテムが必要となります。

 

それがCDです。

 

このCDこそがDUOの最も特筆すべき点!!!

 

なんと一時間ですべての単語を先ほど紹介したショートストーリーでおさらいすることができるのです。

つまり単語帳まるまる一冊を一時間で復習することができるのです!!!

 

反復が求められる暗記分野でこれほど簡単にストレスなくできるものは他にはないでしょう。

しかも一時間で収められているので隙間時間にイヤホンをして聞いているだけで毎日継続可能です。

 

毎日やっていれば嫌でも頭にこびりついてしまうもの。

DUOをやってみようって方はぜひこのCDを活用してみてください。

 

発音も覚えられるしリスニング試験の対策にもなるし、TOEIC対策にもなってかなりかなりお得ですよ。

 

DUO 3.0

DUO 3.0

 

 

 

DUO 3.0 / CD復習用

DUO 3.0 / CD復習用

 

 

 

 

リンガメタリカ

使っている人は少ないですが、こやつ英単語帳界の諸刃の剣といえるでしょう。

 

まず、難単語中心のかなり難しい単語帳ですので、最難関大志望者以外はやらないほうがいいです。

 

では僕がこの単語帳をどのように使っていたかというと、難しい文章の速読のために使っていました。

この単語帳には長文が収録されているので、それを使って、当時課題としていた速読の対策をしていました。

 

ですので他の単語帳ですでに9割程度覚えていて、難しい文章を多読したいという方にはお勧めです。

 

話題別英単語リンガメタリカ[改訂版]

話題別英単語リンガメタリカ[改訂版]

 

 

 

 

速読英単語

速単の特徴としてもやはり長文が含まれていて、その話の流れで実際の単語の使われ方を学び覚えるというものです。

 

僕はこの単語帳の上級編を速読、多読のために使いました。

ほとんどリンガメタリカと同じ使い方です。

 

リンガメタリカと違うのは、レベルにあったバージョンの速単を選べることです。

 

リンガメタリカをやるには他の単語帳と併用というスタイルですが、レベルに応じて選ぶことのできる速単は、多読しつつ単語を覚えたいのであればこれ一冊をやりこめばいいので何冊もやりたくないという方にもおすすめです。

 

速読英単語2上級編[改訂第4版]

速読英単語2上級編[改訂第4版]

 
速読英単語1必修編[改訂第6版] (Z会文章の中で覚える大学受験英単語シリーズ)

速読英単語1必修編[改訂第6版] (Z会文章の中で覚える大学受験英単語シリーズ)

 
速読英単語 入門編 [改訂第2版]

速読英単語 入門編 [改訂第2版]

 

 

 

 

最後に

僕が実際にやったことのある単語帳の紹介は以上となりますが、最後にどうしても伝えておきたいことがあります。

 

単語帳は相棒です。その相棒となりえるかを見極める際に上記以外にもとっても重要なポイントがあります。

 

それはデザインです。

 

野球のグローブのように自分の好みに合ったデザインの単語帳を選びましょう。

 

受験生にとって毎日肌身離さず使うのが英単語帳です。

そのデザインが好みでなければ継続することにストレスを感じてくることでしょう。

苦手ならなおさらです。

 

ちなみに僕の相棒は単語王でした。

 

カバーを外して使っていましたが、オフホワイトにライトグリーンの文字、加えて柔らかい肌触り。

いろいろ浮気しけれど、最後まで使ったのにはこういった要因も強くありました。

 

みなさんも単語帳選びにお困りでしたら、実際に見てデザインを確認し触ってみて決めるのもいいかもしれません。

 

ではまた。

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僕と共に受験を乗り切った相棒

阪大生が本当におすすめするセンター日本史参考書と勉強方法!!!

今回は日本史が苦手で勉強してもうまく点数にならない…という悩みを持った方向けに僕の体験談をまじえつつ使って一番良かった参考書と効率の良かった勉強方法を紹介します。

 

苦手な人の悩み

 日本史の勉強って文字多いし、難しい言葉だから頭に入ってこない!!

学校配布の教科書って言葉自体難しいし苦手な教科だから輪をかけて味気なく感じてしまうのは僕だけではないはず(注:学校で多く使われている山川の教科書はかなり良本です)。

レイアウトも解説もわかりやすくて苦手な人でもとっかかりやすい参考書ないかなと本屋さんの参考書コーナーに向かうも本棚には様々な出版社の参考書がズラーーーっと並んでいてどれがいいのか選ぶのも大変ですよね。

 

人気のセンター向け参考書「日本史Bの点数が面白いほどとれる本」が山積みにされている光景はよく目の当たりにしますが、いざ手に持ってみると重たいしやる気なくした記憶があります。

 

この本実際に何周もやってみました。

テキストの量(情報量)が多いので、(全部覚えなければセンターで失敗するかも…)

と心配しつつも記憶力の弱いために最後のほうを読んでいると最初のほうのことは忘れてしまっていて、模試で想像より全然点数が取れていなくて…ってことを何回も繰り返しました。

 

頭のいいひと、というか要領よく覚えれてしまう人ならこんな悩みはないのでしょうが本当に覚えられない人もいるんです!!!

 

僕が本当におすすめする日本史参考書

そこで考えました。

じゃあどれを覚えたらいいのか。本当に全部必要なのか。自分が覚えられる範囲でストレスなくできる参考書はないのか。

 

そして見つけた個人的最強の日本史参考書がこれです。

 

センターはこれだけ! 金谷俊一郎の日本史B[近代・現代] (シグマベスト)

センターはこれだけ! 金谷俊一郎の日本史B[近代・現代] (シグマベスト)

 
センターはこれだけ! 金谷俊一郎の日本史B[古代・中世・近世]   金谷俊一郎   (著) (シグマベスト)

センターはこれだけ! 金谷俊一郎の日本史B[古代・中世・近世] 金谷俊一郎 (著) (シグマベスト)

 

 

一問一答?実況中継?そんな分厚い参考書なんかやってられんのです!

ただでさえ苦手だし他の教科もやらないといけないし!

 

でもこの教材はほかの日本史の参考書とくらべるととっても薄いんです!!!

そして必要な知識が必要なぶんだけ詰まっています。

これがすごく大切だと感じているのですが、それは日本史で重要な「

代の流れを理解する」ことを楽にしてくれるからです。

教科書では一つの時代ごとに大まかな流れをまず学び、そのあとで文化を学ぶという流れになりますが、これだと一つの時代を往復することになりますよね。

 

でも試験では同じ時期の問題で政治体系と文化の問題が出るので、それに気づいていなかったら(あれ?この文化ってもっと後のページでやったよな?ん?)というように時代区分の理解がごちゃ混ぜになってしまうのです(体験談)。

 

でも薄い教材ならそれを極力回避できますし、センターで点を取るうえでは時代区分は重要なファクターになるのでこの教材はセンターで点を取るうえでかなり役に立つわけです。

 

日本史の勉強方法ともう一つの最重要書

時代区分が大切と話しましたが、そのために活用すべき教材があります。

それは資料集です。

 

山川 詳説日本史図録 第7版: 日B309準拠

山川 詳説日本史図録 第7版: 日B309準拠

 

 

苦手な人は資料集なんて重たいし、ページをめくるのもしんどいでしょう。僕もそうでした。

でもそうであってもぜひ使ってほしいのが年表です。

日本史を学ぶときは常に年表を横において、自分がいまどの時代、時期を勉強しているのかえお確認しつつやりましょう。

きっと今までにない、(あ、この人が活躍していた時期と、この文化の時期って同じなんだ!)といった発見があるはずです。

 

体験談

センター試験はプレテストの時点で73点でしたが、プレテスト後は「センターはこれだけ!」をやって当日は86点を取ることができました。

この点は高くないと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕自身日本史でこの点数は自己最高点でしたし、苦手教科でこの点数ならどの大学を受けても足を引っ張ることはないのではないでしょうか。

 

以上が僕からの体験談をまじてのおすすめ参考書と勉強方法の紹介でした。

日本史が苦手で、勉強をしてもうまく点数に反映されなくて困っているという方はぜひこの教材と方法を試してみてください。

 

ではまた。

有名私大の合格者3年間で3万8千人減少

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早稲田、慶應をはじめとする有名私立大学の合格者数が2015年に比べて合計で3万8千人も減少したというニュースが報じられました。

 

前々から話題になってましたけど、これは政府が大規模大学(早慶上理GMARCH関関同立日東駒専産近甲龍など)に対しての補助金をカットしていることが原因なんですね。

 

なぜこんな政策をとっているのかというとズバリ『地方復興政策』!!

 

大学生が都市部に集中しすぎていて地方の大学の志願者が減っているんですね。

 

それでも関東の有名私立にいきたい受験生はとてもおおいため、受からなければ浪人なんて人も増えています。

 

意外と知られていないのが、そういった私立は内部進学が思ってるより多いということ。

 

僕が聞いた大学では内部進学の合格者数は減っていないようです。

 

さらに門は狭くなるばかりですね。。。

 

 

というか「東京にいきたい」+「うらやまれる学歴も欲しい」って人が多いのかなって感じがします。

 

本当にやりたいこともなしに大学進学なんてする必要があるのか?

一年くらい自分と見つめあって将来自分のしたいことを探すのもいいとおもいます。

 

地方の大学でしかできないこともたくさんあるし、東京なんて自分が持っているスキル次第でいつでも出ていける場所です。(ほんとにスキルがある人は東京によばれます。)

 

とはいえ、高校を出て19歳には大学に進学が常識の日本では人の目が気になる人も多いかとおもいます。

 

本気で東京の私立いきたいなら勉強やるしかないです!

 

僕も受験の大変さは経験してますし、家族の不安もわかります。だからいきたいとこあるなら第一志望変えずにとにかくやるしかないです!

 

ガンバレ受験生!!